先日、ある所で歌舞伎役者論をお話した折のことだ、最後に「ご質問は?」と言ったら、「今、もしも初代の尾上辰之助が生きていたらどうなっていたでしょうか」と聞かれた。...
時代物の大作『新薄雪物語』が、ふだんは滅多に上演されない「正宗内」までを通して上演する、という貴重な舞台です。しかも、主な役に幸四郎、仁左衛門、魁春、吉右衛門、菊五郎のベテランたちが適役を演じるという豪華版。...
五月の「團菊祭」というのは、明治の歌舞伎界に大きな足跡を遺した九代目・市川團十郎と五代目・尾上菊五郎の功績を偲び、催される興行です。...