歌舞伎って観たくても、普通の社会人じゃ時間が合わなくて観られないし…。どうしたらいい?

切実な質問ですよね。「歌舞伎を観に行くので有給休暇を…」とは言いにくいですよね。
私も、「開演時間」は問題だ、と批評家として常に感じています。昼の部が11時、夜の部が4時あるいは4時半というのでは、仕事を持っているとなかなか行けないですよね。歌舞伎座には一幕ごとに観られる「幕見席」がありますが、数が少ない上に、予約ができませんからね。

毎年八月のように、三部制の公演にして、一番遅い時間帯が6時15分開演というのもありますが、それでも間に合わない場合が多いでしょうし。週末の休日を利用するか、祝日などに出かけるか、頭を悩ませるところですね。

これは批評家としての意見ですが、若い観客や仕事の帰りに気軽に観られるように、たとえば週末に近い木曜日と金曜日は7時開演にして、9時過ぎには終わるように、上演本数も少なくし、料金のその分割安にすればよいのではないか、と考えています。仕事の帰りに歌舞伎を観て、その後、軽い食事やお酒を呑んで、今まで観ていた舞台の話で盛り上がり、家路に着く、というのもまた楽しいものではないでしょうか。

もっとも、こうした公演形態を取ると、劇場もお客さんも混乱をしたり、開演時間を間違えてしまうこともありますから、慎重な検討が必要なことは言うまでもありません。ただ、小劇場の芝居などでは、7時半開演や8時開演という作品も観られます。日々の仕事や、翌日の仕事に影響のない時間に帰宅できるような工夫があれば、歌舞伎にも出かけやすくなりますよね。

ただ、こうした興行システムは、簡単に変えられるものではありません。今の状況では、仕事が終わった時間に合わせて、「一幕見」と呼ばれる一幕ごとの観劇方法を利用するのが一番現実的なようです。ただ、予約ができず、当日に並ぶことになりますので、開演時間をチェックして、少し早目に出かけることをお勧めします。

カブ吉くんの幕見席体験レポートはこちら!


投稿日

カテゴリー:

, , , ,

投稿者:

タグ: