初心者にもお勧めの歌舞伎を教えて!

初心者にもおすすめの歌舞伎を教えて!

いい質問ですね! せっかく同じ入場料を払うなら、面白い演目で歌舞伎を楽しみたいものです。 大袈裟に言えば、最初につまらない演目に当たってしまうと、「もう一生歌舞伎なんか観るもんか!」という気持ちになってしまう方もいますからね。

スポーツでも、得意な方に教わった方が上達が速いのと同じです。まずは、身の回りに歌舞伎に詳しい方はいらっしゃいませんか? その方に、「初心者向け」の演目を聞いてみてはいかがでしょうか。身の回りにいらっしゃらない場合は、まずは「公演のチラシ」を手に入れるか、PCで見てみましょう。チラシには、演目の他に配役が出ています。ここで気を付けたいミソが一つ。

歌舞伎の開演時間は基本的に昼が11時、夜が4時30分の二回公演で、それぞれに違う演目を並べるケースが多く見られます。中には一日かけて、長いお芝居を通して上演する「通し狂言」と呼ばれるものもありますが、大体は、昼の部、夜の部ともに3本から4本の演目で4時間半前後、が上演時間の目安になります。ということは、同じ時間に3本よりも4本のお芝居が並んでいる方が、1本の上演時間が短いものが多い、と予想できます。(必ずというわけではありませんが)また、演目の数が多い分、「時代物」と呼ばれる歴史的な要素を多分に含んだ演目や、「世話物」と呼ばれる庶民の姿を描いた演目、他に「舞踊」など、バラエティに富んだラインアップが予想されます。最初から1本のお芝居があまり長いと飽きてしまう場合もありますので、まずは、チラシに並んだ演目の数を参考にしてみてはいかがでしょうか。

具体的な演目では、言葉が分からない海外でも人気が高い『俊寛』(しゅんかん)、舞踊の『京鹿子娘道成寺』(きょうがのこむすめどうじょうじ)、晴れて名乗れぬ親子の情愛を描いた『沼津』(ぬまづ)、我が子を犠牲にして主君への忠義を尽くす『寺子屋』(てらこや)、主君・源義経をいかに関所を通すかに心を砕く弁慶と、関を守る富樫のやり取りを描いた『勧進帳』(かんじんちょう)などは、いずれも人気が高く、初心者の方にも分かりやすい演目です。どれも人気作品で、上演の頻度も高いですから、半年から一年以内には観るチャンスがあるでしょう。

最後の手段をこっそりお教えしましょう。「歌舞伎カフェ」の質問コーナーへ「今月と来月のおススメは?」と質問をされるのも一つの手かもしれませんよ。


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